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発掘なるか!埋蔵文化財!1万5千年前の地層にて~川越市試掘調査

2017/05/02(火) 現場ブログ

埋蔵文化財ってご存知でしょうか?

 
古い地層に、昔の人々の暮らしの痕跡がある場合があります。今回は川越市内にて計画中お家の建設地が、埋蔵文化財保護地域内にあたるため、事前に市役所に手続きを行い、調査をしていただくこととなりました。
 

でると困る!?埋蔵文化財

 
調査には、本堀調査試掘調査2種類があります。本堀調査とは、敷地全体を掘り起こして調査することをいい、その前段階の調査として部分的に掘って痕跡がないかを調べるのが、試掘調査です。この試掘調査でなにがしらの痕跡が見えると、所定の手続きを経て本堀調査となります。問題は所定の手続きだったりします。とにかく時間がかかる=工事の進捗に多大に影響が出ます。なので、痕跡が出ると困るということに・・・
 

試掘調査開始!

 
かなりドキドキです。
 
 
重機にて表土を掘ります。
 
約1m程下に掘ったところで、土の色がこげ茶から少し薄い茶色に変化したところがありました。
 
 
この層が、今回の調査する地層です。
 
学校でよく習う「関東ローム層」と呼ばれる地層で、実は、1万5千年ほど前の地層だそうです。1万5千年前とは旧石器時代(私の世代の方ならわかるアニメの『ギャートルズ』・・・石斧もってマンモス追っかけてた的な時代)に形成された層に、その後の人々が、生活した形跡が、残っているそうです。
 
 
この建設地周辺は、主に平安時代以降の遺跡が出る可能性があるようで、竪穴式住居の柱を立てた穴の跡や、敷地の境界を表す溝の跡、貝塚と言われる痕跡が出るそうです。貝塚とは、当時の人々のゴミ捨て場のことで、ゴミ(貝殻などの食べかす、骨、割れた食器など)から、その当時の人々の生活状況が、想像できます。
 
 
重機にて、掘った長さや深さを計測し、調査記録として残します。
 
 
市の担当の方が、入念に底部の痕跡を探します・・・
 
 
が!
 
 
残念ながら今回の調査では、痕跡は見つからずでした。
 
 

1万5千年前の大地に立つ!

 
 
せっかくなんで、1万5千年前の大地に降りてみました。
 
この地面で、昔の人々が、生活していたんだなと~
 
と時の重みを感じつつ
 
作業完了です。
 
 
痕跡でなくて本当に良かったと、安堵しました。
 
おかげで様で、
 
新しいお家の着工準備からお引渡しまで、順調にできそうです。
 
 
トレジャーハンターTED

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