柿澤 哲次 柿澤 哲次

ナフサショックで建築会社の倒産増えそうです!

公開日:2026/09/25(金) 更新日:2026/09/25(金) 社長ブログ

楽しい住まいを創造するエスエイチスペースの柿澤です。

最近、建築業界における倒産のニュースを目にする機会が増えていると感じませんか?

中東情勢の悪化を背景とした「ナフサショック」による資材遅延や物価高騰が続き、

当初の事業計画通りに利益を確保することが難しくなっている工務店が増えています。

そこで今回は、当社YOUTUBE チャンネルにて、建設業者の目線で「倒産しそうな工務店の見分け方」の解説をしました。

今回、その内容をブログでもご紹介します。

「大手だから安心」「中小だから不安」は間違い

まず大前提としてお伝えしたいのは、「有名な会社だから安心」「無名な会社だから危ない」という考え方は必ずしも正しくないということです。

過去には、テレビCMやSNSで派手に宣伝し、大量に集客していた大手企業が突如倒産したケースもあります。

会社の規模や知名度だけでは、経営の健全性は判断できません。

実際、SH-Spaceも創業当初は他社から「あの会社は危ない」と根拠のない悪口を言われた経験がありますが、

19年間、健全な経営を続けてきました。会社の見た目や評判だけでなく、もっと本質的な部分に目を向けることが大切です。

見極めのポイントは「支払いのタイミングと金額」

では、具体的にどこを見れば良いのでしょうか。

動画の中で特に強調されていたのが「支払い時期・金額の不自然さ」です。

例えば3,000万円の工事契約を結ぶ場合、着工前に高額な支払いを要求されるケースがあります。

本来、家づくりは「設計 → 構造計算 → 打ち合わせ → 許可申請 → 着工」というプロセスを経て、

工事の進捗(現場・現物・現実)に合わせて支払いが発生するのが一般的です。

もちろん、フラット35などの「つなぎ融資」制度を使えば、出来高前でも最大7割まで融資を受けられるため、

家がまだ完成していない段階で支払うこと自体は珍しいことではありません。

しかし問題は「支払うタイミング」にあります。

契約直後、着工前の段階で不自然に大きな金額を求められる場合は、注意が必要です。

危険なのは「自転車操業」状態の会社

なぜ、着工前に大金を集めたがる会社があるのでしょうか。その裏には「自転車操業」という資金繰りの問題が隠れていることがあります。

本来、A様の家にかかるコストは、A様からいただいたお金でまかなうべきものです。

しかし経営が苦しい会社では、既に契約しているB様・C様の工事費用や、会社の固定費・宣伝費・モデルハウスの維持費などを穴埋めするために、

新しく契約したA様から着工前に500万〜1,000万円といった大金を早く支払わせようとするケースがあります。

なぜなら、銀行から利息を払って融資を受けるより、施主から無利息で資金を調達するほうが会社にとって低コストだからです。

資金繰りが厳しい会社ほど、お金を早く集めたがる傾向にあります。

SH-Spaceが大切にしている「現場・現物・現実」

こうした業界の実情を踏まえ、SH-Spaceでは「現場・現物・現実」を重視した支払い体制を取っています。

施主様が支払ったお金(設計料、基礎工事費、構造材費など)が、確実にご自身の家のために使われていることを、

現場で目で見て確認していただける状態にしています。

住宅ローン(つなぎ融資)をご利用の施主様の場合、着工前に大きな支払いが発生することはなく、

中間金は「建物上棟後(構造や屋根がしっかりできた状態を現場で確認いただいた後)」の1回のみとしています。

余談ですが、早くお金を集めたい一部の工務店では、つなぎ融資の審査や中間検査に手間や時間がかかることを嫌い、

あえてフラット35を勧めないケースもあるようです。

施主自身ができる「自衛策」

最後に、これから家づくりをされる方が、契約前にできる自衛策をご紹介します。

  • 契約前(初めて相談に訪れた際など)に、「支払いのタイミング(回数)」と「金額(割合)」を必ず質問すること
  • もし「着工前や契約時にまとまった大金が必要」と言われた場合は、その理由をきちんと確認すること
  • 納得のいく理由がない、あるいは支払い時期の変更(中間金へのシフトなど)の相談に応じてもらえない場合は、注意が必要なサインと捉えること

施主様への負担を減らしたいと本気で考えている会社であれば、必要以上に先にお金を求めることはないはずです。

これからの時代こそ、見極める力が大切

コロナ禍で実施された無利息・無担保の「ゼロゼロ融資」の返済が本格化していることに加え、

今後の金利上昇も予想されており、財務基盤が弱い会社への負荷はさらに増えていくと考えられます。

万が一、契約後に工務店が倒産してしまうと、裁判をしなければ誰も守ってくれません。だからこそ、

施主様ご自身が冷静に会社を見極める指標を持つことが、とても大切な時代になっています。

契約前には、支払い条件だけでなく、万が一の場合の違約金(ペナルティ)に関する条項についても、

しっかり確認しておくことをおすすめします。

大切なご家族を守るベースとなる家づくりは、パートナー選びがすべての土台です。ぜひ今回の内容を参考に、

見極める力を養っていただければと思います。

地震に強い注文住宅を建てたい方、こだわりの家づくりをお考えの方は、

どうぞお気軽にSH-Spaceへご相談ください。

最後までお読みいただきまして

ありがとうございました。

 

感謝

柿澤 哲次

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